第44回講演(7/7ページ)

<タバコの危険性>

 最後にタバコについて、このようなきれいな肺がタバコを吸っていると汚れた肺となる(スライド)。
 解剖してみますと肺がんがボツボツ見られるということです。
 ぜひタバコは吸わない、吸っていたらなるべく吸わないように注意してください。

−了−

<質疑応答>

Q: 本年4月、剣道の練習中に胸が痛くなり病院へ行ったら、動脈硬化からきた心筋梗塞といわれ、ステントを入れた。6ヶ月ほど経過しているが、剣道の練習はできるのでしょうか?

A: 6ヶ月経ちますとアスピリンだけで大丈夫です。定期的検診もやっていて、それで問題がなければ大丈夫です。

 

Q: AEDの値段は?

A: できたときは200〜300万円したが、今は20〜30万円程度です。

 

Q: 法的に守られているからAEDを使ってくださいとのことですが、倒れている人がどのような状態であるかわからないのに使いづらいと思うのですが。

A: みなさんそのように思っていると思いますが、AEDは図で示していると同時に器械が言葉で指示します。そのとおりにやればできます。パッドを当てれば、だめな場合にはやらないでくださいと器械が言います。声と心電図と説明が同時に出ます。

 

Q: 施術の際、カテーテルを 手(腕)から入れることと、足(股間)から入れることの違い、技術的にあるのですか?

A: 昔はみんな足からでした。足から入れていた訳は血管が手に比べ太いし、心臓まで困難なくたどり着くことからでした。医と公の協力、医と業者の協力で医学が発展し、欧米ではお金を得るためには何でもした結果、心臓に近い手から入れることが可能となった。昔はカテーテルを入れる際、足から入れて途中角度を付けて何回もやって心臓に入れたので怖かったが、今は手から、何もしなくても先端が細くなっていて、スムースに入っていくようになった。腕の血管は細いが冠動脈にすぐに入るという利点がある。以前は足から入れて、血流を利用して冠動脈に入れたが、今はカテーテルが細くなり血流に関係なく入るようになった。腕の血管では、1本の血管を使っていても、もう1本の血管が手のひらまで血液を送ってくれるので壊死もなく、問題なくできる。うちの医局はすべて手から入れます。ただし、手から入れる場合、動脈硬化により血管が狭くなっている人もいる。そのような場合は足から入れる。今は手から入れる場合がほとんどです。また、手から入れる利点は、検査して翌日に退院できる。足の場合は翌日退院できず、足もしびれる。

−質疑応答終了−

 

この内容は2007年12月3日、ホテル横浜ガーデンで行われた講演を記録したものです。講演者の話の趣旨はなるべく忠実に伝えるように心掛けていますが、プロジェクターの使用により文章化するにあたり映像説明に限界があるなど、その性質上多少異なる場合もあります。尚、記事の掲載に誤りのある場合は講演内容を優先するものとし、お詫び申し上げます。

横浜望星倶楽部 第44回講師交流会 第2部・懇親会の様子