東海大学工学部教授 林 義正

1938年東京都生まれ。62年に日産自動車株式会社入社。中央研究所で高性能エンジン、排気清浄化技術、騒音振動低減技術、燃費改善技術の研究を経てスポーツ車両開発センター長として主にCカー開発に携わる。総合監督としてJSPC 3年連続シリーズ優勝、日本車初のデイトナ24時間耐久レース優勝などを果たす。主な受賞歴として、日本機械学会賞、自動車技術会賞、科学技術省長官賞などがある。著書「世界最高のレーシングカーをつくる」「レーシングエンジンの徹底研究」他多数。また、自動車情報事典「大車林」を監修。

 

「ル・マンへの熱き思い・
 産学連携で開発したレーシングマシーン」

 

いざ、夢のル・マンヘ・・・

世界で初めて大学としてル・マンへ。かってない挑戦をする東海大学林義正教授と学生。加えて、向井恒三郎教授のサポートを受け、大学で培った知識の実践的な応用の場としてル・マン24時間耐久レースに挑戦している。
プロジェクト発足から5年、これまで関わってきた学牛の数は100名以上。彼らの大いなる夢が今、現実になろうとしている。夢は叶えるもの、やるからにはトップを目指す。林教授の夢と、学生の夢が今ひとつになる・・・。

 

産学連携で世界に挑む-東海大学&YGK-

東海大学ル・マンプロジェクトは産学連携という形で、世界の名だたる自動車メーカーに挑戦状を叩きつける。林義正教授と株式会社YGKは共同でエンジンを開発し、モータースポーツをはじめ、次世代の原動機のありかたについて新たな試みを提案している。レーシング用エンジンはその根幹を成すもので、将来に向けた幅広い可能性を秘めている。産学運携の利点として、プロの技術者ど学生が共に同じ土俵で仕事をするということが挙げられる。学生にとっては、実践的な知識を得ることができ、企業としても将来の技術者の育成につながっている。ようやく日本でも根付きはじめた産学運携のパイオニアといえる東海大学とYGKの世界への挑戦がはじまる。