第32回

横浜望星倶楽部 創設10周年記念

2003.12.2 ロイヤルホールヨコハマ


 東海大学同窓会の中から神奈川地区を中心とした企業経営者が集う異業種経済交流の場として平成1994年に発足した横浜望星倶楽部も2004年の2月で10年目を迎えようとしています。記念の年を迎えるにあたり10周年記念の交流会を開催致しました。

 100名近い企業人の皆様にご参加戴き、また、東海大学から松前総長、香取副理事長、医学部副学部長 山林一 先生、工学部長 内田裕久 先生、非常勤講師 河井完治 先生にお越し戴き盛大な10周年記念の交流会となりました。

 10年にわたり、主に東海大学からお招きした各先生方の講演を記録した記念誌も編纂することができました。

 これもひとえに、松前総長、香取副理事長、講師としてお招きした諸先生方、そして横浜望星倶楽部の趣旨をご理解戴き、ご協力、ご参加下さった皆様方のお陰と感謝致しております。

 卒業生も22万人を超え、これからは更に増えていきます。その中で、現役生活を終えたOBの方々が大きな目標を持って頑張っていけるように、当倶楽部が受け皿としての支援体制を整えていく事も大切な役割の一つであると思っております。

 今後も厳しい経済状況ではありますが、この倶楽部が皆様方にとって好況を呼び起こすための情報の発信・受信基地として、企業活動の援護的存在となり、更には皆様方のお力により利用価値が高められていくことを願っております。

横浜望星倶楽部
代表理事 田中慶秋

(衆議院議員)

 


 

東海大学総長 松前達郎先生

 10周年という大きな節目を迎えられました。記念誌を見ますと私も5回くらい講演させて戴いておるんですね。

 OBの皆さんがこうして集まって活動されている。これはひとつのエネルギーです。

 東海大学が本日まで発展をしながら卒業生の皆さんをたくさん世の中に送りだしてこれたのも、皆さんが非常に活躍されて立派な成績を修めて活動してこられたからだと思います。

 日本は科学技術先進国、知的財産後進国と言われておりますが、これは間違いありません。一生懸命考えて一生懸命でき上がった技術、その成果を外国にばらしてむこうで生産してしまうなんてあまり賛成できない。高くてもいいから国内でやってくれ、日本製を買いたいと言いたい。さて、その知的財産についても、文部科学省で知的財産の活用をはかる大学を支援する「大学知的財産本部整備事業」の対象校の指定を受けましたので、これもこれから頑張っていきたいと思います。

 学生も最近、運動部を中心に少しずつ元気が出てきております。体育学部が頑張る事は一生懸命頑張るので、非常に明るい雰囲気を与えてくれます。大きなエネルギーになる。東海大学は着実に階段を登って行きつつあるんだなという実感を持っています。

 それにしても、卒業生の皆さんの活動が大きな支えになるんでありまして、横浜望星倶楽部の皆さんに感謝を致しますと同時にお祝いを申し上げたいと思います。これからの皆さんの活躍と横浜望星倶楽部の益々の発展をお祈り申し上げまして挨拶に代えさせて戴きます。

 


 

東海大学副理事長 香取草之助先生

 横浜望星倶楽部が設立されたとき、こんなに続くとは思ってもみませんでした。

 この前の講演会の時「本当に10年経ちましたね」とお話したんですが、この10年は自然と10年が経ったわけではなく、田中代表を始めここにおられる卒業生の皆さん方の努力の賜物ということは言うまでもありません。

 この10年というのは変化に富んだ10年で、本当にいろいろなことがあったろうと思います。

 それは、選ばれる講師の先生にも表れていると思います。私のところに講師をどなたにお願いしようか、どんなテーマでいくかということを相談に来られるんですが、圧倒的に希望が多いのが、やはり景気はどうなるのか、日本経済は一体どうなるのか、ということなんですね。あの先生、この先生と紹介しているうちにネタ切れになりそうなんですが。

 その気持ちは痛いほど分かるつもりですが、これから次の10年をどう迎えるかと考える時、もう少し先を見て流れをつかんでいくと良いのではないでしょうか。これは大学の創設者の松前先生も言っておられますし、視野を広げると言う意味でも、色々な分野で講師の先生を選ばれたらいかがかなと思っております。

 ここで、10年に到達したわけですから、次の10年に向かって是非、新しい方を誘って益々良い会にしたいと思っております。本日はおめでとうございます。

 


 

東海大学工学部長 内田裕久先生

 講師をさせて戴いたときは、産学連携研究推進部というところで、部長をしておりました。

 東海大学は歴史的に見て昔から、大学の知的財産を社会に還元しなさいと言うことで、松前創始者の時代からやっていたわけですが、7,8年前にお陰様で実績を持ちまして、新しい流れの中で産学連携をやっております。

 「代々木の方にも産学連携の場所をつくってくれないか」という話も出ております。

 第二工学部があるので、よく代々木の方に行っておりますが、会議室等空いている部屋があります。OBの皆さんに気軽に寄っていただける場所を代々木のキャンパスにもつくりたいと思っておりますので、是非お立ち寄り戴いて、OBの皆さん方と一緒に大学も前進できればと思っております。

 私は4月から工学部の学部長に就任して学部を移りましたが、産学連携の窓口として、いつでも何かございましたら、しかるべき学部に話を繋ぎますので、是非母校をうまく利用して戴きたいと思っております。10周年記念おめでとうございます。

 


 

東海大学非常勤講師 河井完治先生

 私が講演させて戴いたときは、ちょうどインターネットが普及する前でした。「IT革命の現状」ということで、お話させて戴いたその3ヶ月後くらいに、「ボウセイネットというのをやります」と、ご相談戴いたんですが、横浜望星倶楽部というのはすごいパワーだなと、実感致しました。

 私も東京の方で、東海大卒のソフト会社の経営をしているメンバーで「ソフトウエアの会」というのを毎月やっております。今度の春でちょうど同じ10年を迎えます。

 東海大を出たメンバーでみんな同じ仲間ですから、同じものをつくるのであれば、出来るだけ仲間の会社とお付き合いをしていく、こういう付き合がこれから非常に大切になってくるのではないかと思っております。ですから、横浜望星倶楽部もそういったネットワークでやっていくと良いのではないかと思います。私も東京の方で頑張ります。そして異業種交流の和が広がっていければ良いなと思っております。10周年おめでとうございます。

 


 

東海大学医学部副学部長 山林一先生

 10周年おめでとうございます。

 私が東海大学に参りましたのは昭和48年です。私は関西の生まれなんですが、関西の人間は、箱根の関を越えるのは、なかなか抵抗があるんですね。私はそんなになかったんですが、続いても5年ぐらいだろうと思ってました。

それが、昭和48年に医学部からお誘いを受けて、29年くらい勤めています。それだけ、東海大学が居心地がいいんだろうと思っています。

 私はずっと医学部それから健康大学院に勤めているんですが、今度、東海大学に新しい病院が建ちます。2004年の10月に完成予定です。立派なものができますので、病院ができましたら是非皆さんもご覧になって下さい。